『資本論』を読む会の報告

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2006年 12月 31日

第42回  12月26日 第3章 第2節 流通手段 a 商品の変態

12月26日(火)に第42回の学習会を行いました。「第3章 貨幣または商品流通 第2節 流通手段 a 商品の変態」の第5段落から第8段落までを輪読、検討しました。

■テキストの内容と議論    
第3章 貨幣または商品流通 第2節 流通手段 a 商品の変態


第5段落
・そこで、われわれは商品所持者のだれかといっしょに、たとえばわれわれの旧知のリンネル織職といっしょに、交換過程の場面に、商品市場に行ってみることにしよう。
・彼の商品、20エレのリンネルは、価格が決まっている。その価格は2ポンド・スターリングである。
・彼は、それを2ポンド・スターリングと交換し、次に、実直ものにふさわしく、この2ポンド・スターリングをさらに同じ価格の家庭用聖書と交換する。
・彼にとってはただ商品であり価値の担い手でしかないリンネルが、その価値姿態である金とひきかえに手放され、そして、この姿態からさらに他の一商品、聖書とひきかえに手放されるのであるが、この聖書は使用対象として織職の家にはいって行き、そこで信仰欲望を満足させることになる。
・こうして、商品の交換過程は、対立しつつ互いに補いあう二つの変態――商品の貨幣への転化と貨幣から商品へのその再転化とにおいて行なわれるのである。
・商品変態の諸契機は、同時に、商品所持者の諸取引――売り、すなわち商品の貨幣との交換、買い、すなわち貨幣の商品との交換、そして両行為の統一 、すなわち買うために売る、である。

●ここでの「商品所持者」は「商品生産者」であることに注意しておこう。
 
★「買うために売る」とは「買うために売り、手に入れた貨幣で買う」ということだろうか?

第6段落
・いま、リンネル織職が取引の最終結果を調べてみるとすれば、彼は、リンネルの代わりに聖書を、つまり、彼の最初の商品の代わりに価値は同じだが有用性の違う別の一商品をもっている。
・同じやり方で、彼はそのほかの生活手段や生産手段も手に入れる。
・彼の立場から見れば、全過程は、ただ彼の労働生産物と他人の労働生産物との交換、つまり生産物交換を媒介しているだけである。

★「彼の立場から見れば」とあるが、そうでない立場とは何か? 観察者の立場とか社会全体を考える立場ということか。

第7段落
・こういうわけで、商品の交換過程は次のような形態変換をなして行なわれる。
商品――貨幣――商品

  W――G――W

第8段落
・その素材的内容から見れば、この運動はW―W、商品と商品との交換であり、社会的労働の物質代謝であって、その結果では過程そのものは消えてしまっている。
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by shihonron | 2006-12-31 00:00 | 学習会の報告


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